(c)Phnom Penh Post
ソナトラ・カーリングは、自社による自動駐車場システムの運営初年度から業績が伸び悩んでいるものの、プノンペンの他のエリアへの事業拡大を検討すると木曜日に発表した。
ソナトラ・カーリングは日本とカンボジアの合弁企業で、プノンペン初となる自動駐車場システムを提供している。
同社は試行事業に20万ドルを投資し、先月6月、31基の自動駐車システムをプノンペン都内のワットウナロム付近へ設置した。本事業では発券制の駐車システムを採用しており、駐車時間によって料金が発生する仕組みだ。
同社CEOの永田哲司氏によれば、運営費用や設備の償却などが原因で、運営開始から1年で本事業は5万ドルの損失を生んでいる。駐車システムは1日200台が利用するが、多くの車両の駐車は1時間以内のため、駐車設備のキャパシティーのうち40%しか利用されていないという。本システムでは、1時間あたり1000リエルの駐車料金が発生する仕組みになっている。
「利用者らは常に他の駐車スペースを探して、違法駐車をする。我々の駐車設備を使うのは、そうした違法駐車スペースがいっぱいになった後だ」と、永田氏は話す。
一方、同社は長期的利益を視野に入れて本事業を拡大・継続する予定で、今年中に新たに8ヶ所で展開できるようプノンペン都庁と交渉中だ。
交通安全局の責任者によれば、民間セクターによる駐車場運営の導入は、プノンペン都内の道路混雑を軽減するうえで良い取り組みだという。
同責任者は、「交通渋滞のひとつの原因は違反駐車だ。政府は違反駐車をした運転手に対し、法的措置などによって対処するべきだ。また、これこそ駐車場ビジネスを援護するたった一つの方法だ」と主張した。