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  • 2016年6月22日
  • カンボジアニュース

いすゞ自動車、カンボジアでも新車販売に自信[日系]

 カンボジア 自動車市場のほとんどを中古車市場が占める中で、カンボジアいすゞ車販売会社「トリペッチいすゞセールス」は国内総生産(GDP)の伸びを理由に、自社の新モデル「D-Max Blue Power」の売り上げ見込みに自信を持つ。クメールタイムズ紙が報じた。

 トリペッチいすゞセールス社長の前川敏章氏によれば、「国内GDPは急速かつ安定的に成長している。いすゞはカンボジアで3年以内に市場シェア10%、5年以内に30%を目指す」という。また、「カンボジアにもピックアップトラックは多いが、『D-MAX』は耐久性と技術面で差別化できる」と話した。

 認可済みの自動車ディーラーが存在する一方で、カンボジアではグレーな販売店が車を大量販売しているという現状もある。そうしたグレーマーケットでは、出所不明であったり燃費に問題のある中古車がほとんどだ。カンボジア自動車連盟(CAIF)によれば、昨年の自動車輸台数は4万5000台で、そのうち新車は4000台のみだった。



 CAIF会長のピーター・ブロンガーズ氏は、「最近はカンボジアの消費者も中古車のリスクを考え始め、また、新車購入にも余裕が出てきた。現在は8%程度だが、正規販売店からの新車輸入台数は今後15~16%にまで伸びるだろう」と話す。

 また同氏によれば、「現在、世界中の自動車メーカーがカンボジア市場への進出を狙っている。まだ市場規模が小さいために高級車は売れないだろうが、これは将来への投資だ」という。

 前川社長は「ラオスなどのASEAN近隣諸国で販売が振るえば、カンボジアでも相乗効果が期待できるだろう」と話している。

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