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今年2月にカンボジア中央銀行(NBC)から営業許可を受けた日系マイクロファイナンス機関(MFI)、マザーズ・ファイナンシャル・ジャパンが4月22日、賑わう国内マイクロファイナンス業界に新規参入した。国の急速な成長に伴い消費は拡大し、新しい融資機関への機会は益々増えている。
マザーズ・ファイナシャル・ジャパンは、自動車、オートバイ、家具、家電及び住居購入を目的に500ドルから100万ドルの融資提供を行い、例えば25年の住宅ローンの場合、1ヶ月で1%から1.8%の低金利でニッチな市場を切り開きたいという。
最高執行責任者(COO)ポー・オロース氏は、「マザーズ・ファイナンシャル・ジャパンが他社よりも低金利・長期ローンの高い競争力を持っており、地方進出に向けてまずはプノンペンでの足場を確立したいです」と話すと共に、同社は改訂後の最低資本要件150万ドルを既に満たしていると付け加えた。
プノンペンポスト紙によると、カンボジアマイクロファイナンス協会(CMA)の会長、ホウ・レントン氏は、同社が今年に入って4番目の新メンバーだと述べ、国の340万世帯の45%が金融へのアクセス権を持っている一方で、その他の20~30%が未だ融資を必要としており、市場には成長の余地があると話す。
レントン氏によると、CMAは41社のマイクロファイナンス機関と7つのNGO、及びアクレダ銀行で構成された協会で、毎年45%の成長を見せるマイクロファイナンス業界は、2015年には総融資額2.9億ドル、平均融資額は1460ドルだったと述べた。また、イントン氏は、「第1四半期の融資額に基づくと、今年の成長率は急増すると考えており、2016年が記録的な年となることを期待しています」と述べた。