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  • 日系
  • 2015年1月30日
  • カンボジアニュース

マイクロファイナンス機関サタパナとマルハンジャパン銀行が合併[日系]

 カンボジアのマイクロファイナンス機関(MFI)サタパナ(Sathapana Limited)は、主要株主であるマルハンジャパン銀行と合併し、新しい商業銀行になることを発表した。カンボジア国立銀行(カンボジア中央銀行)からの認可は、2016年第一四半期を予定している。この合併により、資産総額は2億3500万ドルになり、新会社のCEOには、サタパナのブン・モニー氏が就く。

 新銀行の副頭取になるマルハンジャパン銀行頭取の矢部芳一氏は、「銀行セクターの激しい競争の中で、この合併は顧客と支店ネットワークの拡大に貢献するものである」と述べ、「マイクロファイナンスは、ビジネスとしてより魅力的だろう」と付け加えた。

 マルハンジャパン銀行は、カンボジアで銀行業務を中心に事業を展開しており、一方のサタパナは、マイクロファイナンス業界第4位で、140の支店と約20万人の顧客を持っている。

 Mekong Strategic Partnersのジョン·マクギンレイ氏は、この合併を「非常に賢明な決断」と述べ、「合併は合理的であり、サタパナは、マルハンジャパン銀行の資本基盤と専門知識を活用し、商業銀行として特に農村部へのサービスを提供していくことは強力なビジネスとなるでしょう」とコメントした。
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