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  • 経済
  • 2017年4月17日
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カンボジアのゴム生産企業 生産増加に伴い、中国へ直接輸出も[経済]

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(c)Khmer Times

 農林水産省によると、2016年のカンボジアのゴム輸出量は14万5100トン、前年比13%増の1億8700万ドルとなり、中国への直接販売の交渉を進めているという。クメールタイムズ紙が報じた。

業界の専門家は、「土地と輸出の増加は市場安定に役立ち、政府が中国輸出に焦点を当てているため、輸出増加も期待できる」と述べた。

 同省によると、2016年の栽培土地面積も43万2735ヘクタールと11%増えている。

 ゴムの価格は、2016年初頭には1キログラムあたり1.2ドルから第2四半期には1.6ドルに、年末には2.4ドルとなり、不規則な価格は、農家や投資家の頭を悩ませていた。

 農林水産省のゴム局局長は、「ゴムは現在1トンあたり約1900ドルの価値がある。価格が安定していれば、ゴム栽培はさらに拡大し、輸出も順調に増加するだろう。ゴムの生産は、ここ数年間毎年増加しており、来年には輸出量が20万トンに近づくことを願っている。カンボジアの直接輸出の主要市場は現在、ベトナムとマレーシアで、ベトナムの港湾経由で間接的に中国市場にアクセスしている。カンボジアは世界のゴム消費量の3分の1を占める中国への直接輸出を交渉中だ」と述べている。

 ゴム生産農家の協力会社マディ・グループの副社長は、「大手ゴム協会は、価格引上げのため世界規模で生産を制限しており、今後数年間ゴムの価格は安定するだろう。しかし、地元ゴムをより競争力のあるものにするため、輸出税の引下げを政府に求めている。そうすれば、投資家は国内でゴム加工工場を設立するだろう」と話す。

 ゴム局局長は、「カンボジアは原材料のみを生産しており、ゴム製品の加工工場はまだ存在しない。そのような工場の提案はあるが、実現していない」と述べた。

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