ジェイソン・スミス下院歳入委員長率いる7人の代表団と会談するパン・ソラサック商業大臣 (c)KT
カンボジア商業省のパン・ソラサック大臣は、税制や通商、医療保険制度などを所管する米下院歳入委員会のジェイソン・スミス委員長(共和党)率いる代表団とともに、カンボジアと米国間の協力強化と、一部のカンボジア産品に対する一般特恵関税制度(Generalized System of Preferences: GSP)の更新について議論した。クメールタイムズ紙が報じた。
パン大臣は、代表団に対して、衣類、靴、旅行用品などのカンボジア製品に対する米国のGSPを更新するよう求めたほか、相互の利益を提供するために、米国企業に対してカンボジアへの更なる投資を求めた。
さらに、カンボジア政府が投資環境を改善して投資家を増やしていること、カンボジアが地域的・二国間の自由貿易協定を締結して市場拡大を図っていることを伝えた。
カンボジアは2020年12月まで、関税を免除するGSPの最大の恩恵を受けていたが、GSPが更新されない現在も、米国はカンボジア製品の最大の輸出先であり続けている。
今年上半期のカンボジアからの米国への輸出は42億ドル超で、前年同期比8.9%減の46.48億ドルから減少した。また、米国からの輸入は29%減の1億1900万ドルだった。
今年上半期の米国とカンボジア間の貿易総額は43億ドルで、米国はカンボジアの第二位の貿易相手国だ。