(c)Phnom Penh Post
カンボジア家畜飼育者協会(CLRA)の幹部であるスルン・ポウ氏によると、豚の価格上昇に伴い国内豚生産量が着実に増加している。プノンペンポストが報じた。
CLRAのスルン氏によれば、カンボジア政府が投資家や畜産農家に対して、国内需要を満たし将来の輸出を可能にさせるよう奨励してきた結果だという。
農林水産省は先月初めから食料生産を高めるキャンペーンを行っており、国内の食料問題を解決するためには、小規模な家族経営の畜産農家が高い回転率と短期間のサイクルで生産する必要性を強調していた。
昨年発生したアフリカ豚熱の際に適切な感染症対策がされなかったことで、家族経営の畜産農家が大きく衰退したが、今年初めの豚価格は1キログラムあたり1万3000リエルから1万3500リエル(3.18ドルから3.3ドル)となり、前年同時期の8000リエルから大きく上昇した。
スルン氏は、「豚の価格は1か月ほど前から安定しており、畜産農家が利益を得るには十分な価格帯まで上昇した。大規模農家も家族経営の農家も生産性の成長を楽しむことができたはずだ」と述べた。
国内の豚需要は現在1日あたり8000頭から9000頭だが、供給不足のため毎日2000頭から3000頭の豚を輸入している。
農林水産省の高官は、「食用肉の国内供給不足を解決し輸入を抑制するために、2030年までに33万5000トンの生産を計画している」と述べた。