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  • 経済
  • 2019年11月15日
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深センの都市計画研究所、シアヌークビル開発のマスタープラン着手へ[経済]


(c)Khmer Times

 深セン・アーバンプランニング・アンド・デザイン・インスティテュートは、シアヌークビルを現代的な大都市に変えるマスタープランの着手を委託されている。クメールタイムズが報じた。

 同研究所は、都市が抱える課題を実利的に解決することにフォーカスし、計画、コンサルティング、研究、設計を行う機関で、1990年の設立以来、深センで3500以上のプロジェクトを完了させ、国内外200以上の場で、マクロ地域研究、都市総合開発コンサルティング、計画と都市設計、輸送や都市インフラ、低炭素エコロジー技術研究とその応用、地域開発政策などに携わってきた。沿岸都市シアヌークビルの再生・再開発には、18ヶ月のマスタープランで取り組む。

 研究所の代表者はこれまでにシアヌークビルを3度訪れ、2020年1月からの18ヶ月に渡るマスタープランを策定するにあたっての課題を目の当たりにしてきた。研究所による予備調査結果は報告書として経済財政省に提出され、その後、提言と承認のためフンセン首相へ渡った。

 研究所の代表でチーフ・テクノロジー・オフィサーのシャオ・シマ氏は、「政府、民間、NGO、市民団体、国際機関のUNIDOやJICA、Kotraなど、様々な関係者と積極的に会談を重ねている。こういった協議の目的は、この大規模な事業で我々が直面するであろう課題を十分に理解するためである。我々は深センをゼロから大都市に開発した実績があるが、シアヌークビルの場合はゼロからのスタートではない。これは開発に有利であり、開発を左右する地元の要素をより理解することにもつながる」と述べた。

 このマスタープランには、石油・ガス産業の物流基盤となる経済特区の開発や、下水道、水道、電力のプロジェクトも含まれている。

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