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  • 経済
  • 2019年9月3日
  • カンボジアニュース

ホテル部門への投資先としてカンボジアは最適な場所の1つ[経済]

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(c)Khmer Times

 経済や不動産部門の専門家らは、観光業の成長などの要因により、ホテル部門への投資先としてカンボジアは最適な場所の1つだと語った。クメールタイムズ紙が報じた。

 アジア開発銀行(ADB)の主任エコノミストであるジャイヤント・メノン氏は、「急速な経済と観光の成長により、ホテルやより広いホスピタリティ産業への投資は、現在カンボジアで財政的に魅力的だ」と述べた。しかし、同氏は、「ホテル開発は大規模な長期投資で、ゼロから1にするために数年かかることがある。現時点では魅力的でも、ターゲットとなる特定の場所で竣工する数年先の需要を引き出すためには、デューデリジェンスが必要だ」と付け加え、投資家は急ぐべきではないと指摘した。

 金融会社カンボジア・インベストメント・マネジメントのCEO、アンソニー・ガリアーノ氏は、中国からの投資の急増がカンボジアのホスピタリティ部門に大きな影響を与えていると指摘し、「中国人観光客の増加の機会を確実に捉え、急成長する市場に国際的なホテルやレストランチェーンが参入するだろう」と述べた。

 商業省によると、2019年前半に約330万人の外国人観光客がカンボジアを訪れ、その3分の1は中国から来ている。観光省は、観光客数の増加により今後10年程度でさらに10万部屋が必要だとしている。

 DFDLのシニアコンサルタント、チャールズ・アマール氏は、「カンボジアで営業する国際的なホテルブランドはまだ少数だ」と指摘し、今後のホテル部門での重要な変化として、プライベートな小規模ホテルから国際的なブランドホテルへの移行や、バックパッカーからより価値の高い豪華な観光への移行、デジタル産業への移行を挙げた。

 2018年には620万人の外国人訪問者を受け入れており、前年比で10.7%増加した。観光省は、2020年までに700万人、2025年までに1000万人の観光客を目標に設定している。

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