(c)Phnom Penh Post
現地の物流会社のワールドブリッジグループが支援するベンチャーキャピタル、Ooctane社は、カンボジアの起業家のために5500万ドルを確保した。プノンペンポスト紙が報じた。
同社は昨年6月に設立され、ワールドブリッジグループ会長のシーア・リッティ氏が500万ドルを出資していた。これに、自身の友人などのネットワークから5000万ドルを追加で調達したという。
同社のジェネラルパートナーの1人、タパス・クイラ氏は、「昨年ファンドを立ち上げて以来、社内のチームとシステムの構築に時間をかけてきたため、投資が始まったばかりである」と述べた。
シーア氏は、昨年の設立の記者会見時に、「ファンドからの個人投資に対しては、アイデア形成の初期段階なら5000ドルから1万ドル、すでに最低限の実行可能なプロダクトを所有している場合は2万5000ドルから投資する」と述べていた。
プライベート・エクイティ・ファンドの市場はここ数年で著しく増加しており、すでに大手のエクイティ会社が5社ある。
カンボジア証券取引所(CSX)のマーケットオペレーション部の責任者は、「プライベートエクイティファンドを利用できるようにすることが非常に重要だ。新興企業は会計基準、コーポレートガバナンスなどの観点から上場基準を満たすことができないが、ベンチャーキャピタル会社には資金とスキルの両方を持っており、彼らは単に資金を提供するだけでなく、新興企業の改革を助け、企業として成長するための戦略を提供してくれる」と述べた。
また同氏は、「ベンチャーキャピタル会社とCSXは競合していない。ベンチャーキャピタル会社は出口戦略として上場も考えるだろう。ベンチャーキャピタル企業が増えば、上場資格のある企業が増える」と付け加えた。