(c)Phnom Penh Post
プノンペンのナガワールドカジノは、昨年、VIP顧客によるカジノでの賭け金が2016年のカンボジアの国内総生産を上回ったと発表した。プノンペンポスト紙が報じた。
香港証券取引所に上場しているナガワールドの親会社、ナガコーポレーションの昨年の年間財務報告によると、総賭博収益(GGR)が85%増の9億2600万ドル、純利益は39%増の2億5520万ドルだったと発表した。
またVIP事業では142%増の211億ドルとなる最大の成長を見せており、カンボジアの2016年のGDP(200億2000万ドル)の値を上回っているという。
同社の昨年の所得税は812万ドルで、これは同社CEOのボーナス1170万ドルよりも少ないという。
また、これはGGRに基づく実効税率0.87%であり、カンボジアは、カジノにおいて世界で最も低い実効税率を誇っている。会計事務所PWCによると、2015年のGGRの各国の税率は、マカオ35%、オーストラリア10~45%、シンガポール5~15%だという。
経済財政省の担当者は2月8日、「我々が、同社にどのような税金を課すか説明することは難しい。同協定には多くの基準があり、契約は非常に厚いため、説明は容易ではない」と述べており、同社は、2015年の財務省監査での「矛盾」の発見後、2016年には、1500万ドル以上の追加納税をした。
中国人の訪問が活発になり、昨年ナガを訪れたの人数は前年比40%増の120万人に達している。それに伴いVIP事業はGGRの成長をもたらし、大衆向けのギャンブル収入、3億600万ドルの2倍以上にあたる、6億2530万ドルに達した。
しかし、利益はわずか1億5390万ドルで、大衆向けである2億9430万ドルの約半分。VIP顧客の勝利率が低下した結果、VIPの利益率は約25%、大衆向けでは98%だった。つまり、同社の利益は増加したが、全体の売上総利益率は2016年の69%から49%に減少している。