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  • 経済
  • 2017年9月27日
  • カンボジアニュース

東南アジア最大の配車サービスGrab カンボジアに参入か[経済]

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(c)Phnom Penh Post

 東南アジア最大の配車サービスアプリ、「Grab」(グラブ)は、カンボジアでの操業を開始する姿勢を示している。プノンペンポスト紙が報じた。

 26日、シンガポールに本拠を置くグラブは、プノンペンにおいて将来事業を展開するために運転手を募集するイベントを開催した。また同社のウェブサイトにおいて、サービスの展開をしている8カ国の1つとしてカンボジアを掲載した。

 だが、こういった事実にもかかわらず、グラブの広報担当者は、同社のプラットフォームはまだカンボジアでは利用できないと回答している。グラブ社の広報部マネージャーは、「我々は、公共事業運輸省から地方自治体の規制やコンプライアンス要件に関して助言を求めており、市場研究の段階であるため、まだカンボジアでの操業を開始することはできない」とコメントしている。

 26日、公共事業運輸省のフェイスブックページには、グラブのタイ・カントリーマネージャーがグラブの許可手続について議論するために、スン・チャントール大臣に面会をした様子が掲載されている。同省は、グラブの参入に対し歓迎を示しながらも、ライドシェアサービスは「王国の法律に厳密に従う」ことを要求し、同社にライセンス手続きに関して省庁と協力するよう要請している。

 今年6月、プノンペンでスマホアプリの試用を開始したウーバー(Uber)だけでなく、エクスネットタクシー(Exnet Taxi)、iTsumo(イツモ)、PassApp Taxiなどの地元プラットフォームなどの競合が展開するカンボジアの市場において、安い移動手段を巡った競争はますます激しさを増すと予想されている。

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