(c)Phnom Penh Post
7日、プノンペンでのビジネス会議において、カンボジア国立銀行(NBC)のチア・セレイ総局長は、カンボジア経済のドル化は依然として非常に高く、地方におけるコストの上昇から、輸出の魅力が減少していると語った。プノンペンポスト紙が報じた。
同氏によれば、カンボジアの取引の約8割はまだドルで行われるなかでは、ドルと自国通貨リエルの2種類の会計処理を維持する必要があるため、リエルを取り扱うには、消費者だけではなく、商売をする人たちにとってもコストとなると指摘した。
また、ドル高になるつれて、カンボジアからの輸出品は、他の輸出主導型経済の国の輸出品に比べて高価になるなど、高水準のドル化経済は、輸出や観光などの経済の主要な部門に悪影響を及ぼしている。
行き過ぎたドル化経済は、NBCの財政政策に大きく制限を与え、国が外的な経済リスクへの被害を軽減する手段はほとんど残されていないという。