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  • 経済
  • 2017年3月31日
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プノンペンの都内バスに電子チケット導入 2017年末にサービス開始予定[経済]

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(c)Khmer Times

 3月29日、プノンペンの都内バスサービスにおける電子決済システムに関し、都庁とカンボジアの大手モバイルバンキングサービス、ウィング(カンボジア)専門銀行との間で覚書の調印式を行われた。今後、バスの利用者はウィングを通じて電子チケットを購入することができるという。

 プノンペン都庁パ・ソチェトヴォン氏は、「これまで、支払い管理は紙のチケットを使用しており、古いシステムに悩まされていた。都庁は電子チケットに関する実現可能性調査を1年間行っており、同システムが簡単に使用でき、乗客にも役立つことが分かった」と述べている。

 2002年、都庁は初めて都バスプロジェクトを開始したが、市民にバス移動の習慣がなく普及しなかった。しかし2014年には日本からの支援により都内バス事業が再開され、2016年7月には、コンポンチャムバッタンバンシェムリアップなど、地方都市へのバスサービスの拡大が発表されている。



 プノンペンバス運輸局の責任者は、「3つの既存バスルートに、新たに7つの路線を追加する予定があり、その際に電子チケットシステムが使用される。現在、輸送用バスは57台あり、さらに中国政府が100台を提供する計画だ。しかし、電子チケットを読む機器をバスに装備する必要があり、電子決済システムの実装には少なくとも6ヶ月はかかる。今年末までの完成を願っている」と述べた。

 都庁の広報官は、「都バスはまだ利益を上げていないが、首都の交通混雑を減らすには、引き続き運営しなければならない重要なサービスだ。サービス開始から、月額約10万ドルを費やしている」と語った。

 バスの乗車運賃は1500リエルで、学生や高齢者は無料。

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