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  • 2017年3月20日
  • カンボジアニュース

「国際市場の競争激化により胡椒価格が下落している」 トボンクムン州の農協トップ[経済]

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(c)Phnom Penh Post

 カンボジア最大の胡椒生産地域の胡椒の価格が、国際市場での競争激化にさらされ、価格が下落したという。プノンペンポスト紙が報じた。

 トボンクムン州のダー・メモット胡椒農業開発協同組合のホン・サン会長は、収穫期が今月から始まり、月初めは1キログラムあたり1万7000リエル。昨日は、1キログラムが2万リエル(5.03ドル)であった。1キログラム当たり3万リエルから4万リエルで販売していた昨年の価格をはるかに下回っている」と語った。

 ホン会長は、「インドやスリランカなど国々で生産が急速に拡大したことで供給量が増え、昨年と比較して価格が安定していないが、価格を引き下げてもカンボジアの産業は大きな打撃を与えない」と語った。

 また同氏は、「価格が昨年より低くなっても現時点では損失は発生しておらず、利益が減少しているだけ」と述べ、「化学肥料に頼っているベトナムに比べ、カンボジア胡椒は依然として高品質なので、私たちにとっては大きな懸念事項ではない」と続けた。

 ベトナムの報道機関は今週、同国の胡椒価格は5年ぶりの低水準にあり、現在は1キログラムあたり約4.28ドルであると報じた。この減少は供給の増加と需要の停滞によるものであった。

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