(c)Phnom Penh Post
カンボジアの不動産プロジェクト、オリンピアシティが計画を縮小すると発表した。プノンペンポスト紙が報じた。
オリンピアシティは、カナディア財閥系の不動産開発会社OCIC(Overseas Cambodian Investment Corporation)社によって開発されている巨大複合プロジェクト。完成は2020年までの予定だ。
運営責任者によると、「複合施設内の最も高い建物が、当初予定されていた65階建てから45階建てに、別の45階建ての建物も38階建てになる」という。
同氏は、「この計画縮小は、不安定な不動産市況と利益還元への懸念によるものだ。しかし、フロア数は減少するものの、開発のマスタープランは維持される。建物の階数は決定事項ではなく市況が回復すれば元の青写真に戻る」と説明した。
この複合施設内には、ショッピングモール、レストラン、コンドミニアム、エンターテイメント施設が完備され、45階建ての建物はオフィスビルとして、38階建てのビルは5つ星のホテルが入る予定だ。OCICのトゥーチ・サムナン副社長は、コメントを拒否している。
投資グループSIDOのマイケル・ニム代表は、「カンボジアの不動産市場は、法律の厳格化により中国、韓国、日本、台湾の投資家からの資金流入が鈍っている」と述べた。
カンボジア不動産協会のキム・へアン会長は、「過剰供給問題を避ける階数の縮小は良い戦略だ。市場状況に柔軟に対応することが正しい行動だ」と話している。