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  • 経済
  • 2017年1月24日
  • カンボジアニュース

カンボジアの外国直接投資 25%増加 大部分が金融・製造業[経済]

 カンボジア国立銀行(中央銀行)の報告書によると、カンボジアへの外国直接投資(FDI)は昨年比25%増の21億5000万ドルで、ほとんどが金融・製造業向けだったという。クメールタイムズ紙が報じた。

 報告書によれば、各業種ごとのFDIの金額は、銀行業5億3900万ドル、製造業3億9000万ドル、不動産業3億7000万ドル、農業2億3300万ドル、ホテルレストラン業2億2800万ドル、鉱業1900万ドル、IT産業1500万ドル、電気産業1500万ドル、その他の分野に2億7800万ドルだった。

 また金融機関、特に銀行への資金流入が、金融機関の資本準備金の増加により約5%増加し、銀行の貸付残高は前年比18.3%増の176億ドル、預金残高は20.7%増の154億ドルとなり、銀行は引き続き堅調に推移し、持続的かつ包括的な経済活動の成長に寄与すると指摘されている。しかし、製造業においては、マクロ経済的要因により2015年より約13.7%減少した。



 また、国別の直接投資額では、中国が最大であり5億1100万ドル、香港は2億3700万ドル、ベトナムは1億9200万ドル、日本は1億8500万ドル、シンガポールは1億6,900万ドルだった。

 NBCの年次総会で、チア・チャント理事は、「ブリクジットによる世界経済の変動と中国経済の減速にもかかわらず、カンボジアは強力なマクロ経済および財政安定を維持している。縫製業、不動産業、建設業が堅調に推移し、毎年平均7%の成長を続けている」と述べた。

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