(c)Phnom Penh Post
近年爆発的な成長を見せるカンボジアのカフェチェーン業界。国内外から新たなブランドが参入し、既存チェーンは拡大を続けている。現在は飽和状態になりつつある業界の展望をプノンペンポスト紙の記者がプノンペンで10店舗を運営するパークカフェのゼネラルマネージャーに聞いた。
パークカフェは地元の投資家グループの出資によって設立され、2004年に1店舗でオープンした後拡大を続け、現在は10店舗を構えカンボジア人350人が働いている。ビジネスマンなどを中心に来店者を増やし、現在1日あたりの来店者数は3000人で直近2年間で30%増、来店者数も合計100万人に達し、客一人当たりの単価も平均で1回あたり5ドル~7ドルに達している。
プノンペンポスト紙によると、現在カフェチェーン店は、イオンモール内やボンケンコン地区、トゥールコーク地区を中心に急速な拡大を見せており、海外チェーンの出店の増加と合わせてフランチャイズ店も増加している。
しかし、市場は飽和状態に近づきつつあり、カフェ利用者の多くを占める若年層は新しい物を追い求めるため、カフェの新たな出店は若者の嗜好に柔軟に合わせなければ生き残れない状況にあるという。
近年、急激に成長したカフェチェーン店が、商品・サービスの質を疎かにした結果、市場から消えた例もあり、現在市場の成長は一過性のバブルである可能性が高いため、パークカフェは商品・サービスの質と、採算性を重視し、新たな出店には慎重に行う予定との考えを示した。