(c)Phnom Penh Post
アンコールワット遺跡群を訪れる旅行者の通信利便性を高めるため、見た目が「木」のようにカモフラージュされた通信塔が遺跡周辺に設置され、その試験運用が始まった。プノンペンポスト紙が報じた。
アンコール遺跡群の保全・管理を行うアプサラ機構は、以前から旅行者や地元住民から携帯接続の悪さの苦情を受ける一方で、景観・環境への配慮もあり長年通信アンテナを設置することができなかったが、昨年3月この「景観・環境を損ねない」通信塔の設置を決めた。
通信塔を設置したのは地元電気通信会社カムタワーリンクコミュニケーションで、この通信塔を各通信事業者で共有し、各社から使用料を受け取ることで運営を行う。
スマートアクシアタはすでにサービスを開始しており、セルカードも近日サービスを開始する予定。メットフォンやシーテルとも交渉を進めており、来月には正式な運用を開始する見込みだ。
同社広報担当者は、「観光客が多く、通信環境が十分でなかった場所にこの通信塔を設置することで、景観や環境を損ねることなく旅行者に良い通信環境を与えることができる」と話している。
同社は今後この「カモフラージュ」通信塔をアンコール遺跡群に18台追加設置する予定だ。