(c)Phnom Penh Post
近年カンボジアで若手起業家の着実な収入としてソーシャルネットワークを使ったEコマースが人気だ。プノンペンポスト紙が報じた。
中でも特にフェイスブックページを使い、高級な化粧品や美肌クリームのような「軽くて価格の高い」商品を扱うページが多く、月1000ドル以上売り上げるケースも出てきており、急成長を遂げている。
プノンペンポストの記事では、20代の若手起業家3人にスポットを当て、その光と闇を紹介しており、フェイスブックページ運営に留まらず、10人程度のスタッフを雇い実店舗を構えるケースや、海外から商品を仕入れ販売が好調といった成功例もある一方、違法とは言えないまでも、いわゆる「大人のおもちゃ」のような通常店舗では販売しにくい商品を取り扱っている例や、規約によってフェイスブックからページの運営を止められるトラブルが発生する例など、売り手にお金が支払われない、客が商品を受け取れないなど運営側のリスクなど様々な問題点が出てきている。
商業省のスポークスマンは、「Eコマースでは、商取引が行われている目に見える場所がない。Eコマースには国境がなく、私たちが必要とするものは何でもコンピューターを通して購入できる」と話し、リスクと同時にオンラインビジネスの成長についても言及しており、フェイスブック上のマーケットでは、今のところ完全に無制限・税金が発生していない状態で、買い手、売り手を守る目的でEコマースに関する法案を作成中だと述べている。
規制がないカンボジアではフェイスブックを使った起業が可能になっているが、多くの起業家は海外から非公式に輸入された商品の広告にページを使っているとしている。