(c)Phnom Penh Post
中国国営企業である鉄鋼メーカーの杭州鋼鉄グループが、カンボジアでの製鋼所建設を検討している。製鋼所が完成すれば、カンボジアの鉄鋼輸入依存の軽減が期待できる。プノンペンポスト紙が報じた。
杭州鋼鉄グループの経済協力部門責任者の翁伟民(Weng Wei Min)氏が、先週木曜日に開催されたカンボジア中国ビジネスフォーラムで言及した。
同氏は、「カンボジアの急速な発展は、将来的に鉄鋼の需要が大きく増加することを意味している。一方でカンボジアには鉄鋼所が無いために多くの鉄鋼を輸入している」と語った。また、「建設にはプノンペン近郊を検討している。まだ確実ではないが、カンボジアに注目している理由は協力機会を探るのに価値のある場所だと思うからだ」と付け加えた。
カンボジアの昨年の鉄鋼輸入量は26万5000トンで、ほとんどがベトナムと中国からだった。
工業手工芸省の産業関係局責任者は、「国内で鉄鋼を製造できれば、多くの面で利益に繋がる。国家歳入や技術の移転、現地雇用などを生み出すことにもなり、鉄鋼価格も輸入するより安く抑えることができる」と話した。
これまでに数社が鋼鉄所建設許可をカンボジア政府に求めてきたが、許可されたのは中国の鉄鋼メーカーGNMG(Guangxi Nonferrous Metals Group)だけだ。
同社は2012年にプレアヴィヒア州で5億ドルの鉄鋼所建設を計画したが、すぐに頓挫している。