(c)Phnom Penh Post
11月23日に発表されたASEAN保険協会(AIC)の報告書によると、2015年のカンボジアの保険の普及率と市場規模は、他国に比べて小さいものの、総保険料収入でASEANにおける最高の成長率を見せた。プノンペンポスト紙が報じた。
報告書では、2015年ASEAN全体では2.9%の増加だった一方、カンボジアの成長率は、38.4%だった。
AICの事務総長は、「保険業界は、地域の経済成長を支え、維持する上で重要な役割を果たす。様々な市場や業界の浮き沈みにも関わらず、ASEAN全体の総保険料収入は、業界の安定成長と可能性を示し、2012年から2015年に年5.8%の平均成長率を見せている」と述べた。
カンボジアの保険市場は依然として成長しており、総保険料収入は2014年の6100万ドルから2015年には8400万ドルとなった。
また、カンボジアの保険普及率はASEAN諸国のうち最低であるものの伸びており、ASEAN全体では2015年に3.8%だったにも関わらず、カンボジアでは2014年に0.36%、2015年には0.46%だった。そのうち生命保険の普及率は、前年同期0.04%から、2015年に0.12%に達した。
AICのマイケル・レロッサ会長は、「ASEAN地域の総保険料は、2015年に870億ドルに達し、これは6年前の2倍以上だ。所得は増加し、労働年齢が長く、かつ医療費は上昇しヘルスケアも弱い 。これらの指標すべてが、ASEAN地域における産業の成長を指し、成長は膨大だ」と将来の成長を楽観視している。