(c)Phnom Penh Post
日系電機メーカーのミネベアは、2016年末までにカンボジア第三工場の建設を完了する予定で、より付加価値の高い製品の生産が可能になると会社関係者が述べた。プノンペンポスト紙が報じた。
同社は、プノンペン経済特区(PPSEZ)の2つの既存工場でマイクロアクチュエータや小型モーターを製造しており、2011年から1億ドルの投資をしている。
同社関係者は、「我々はカンボジアへの投資を継続し、工場建設は新しい生産ラインを作る特殊な機械の搬入によって完了する。これにより精密部品の生産を開始する予定で、組立工程に比べてより付加価値の高いプロセスが提供できる」と述べた。
同社ウェブサイトによると、現在ミネベアはPPSEZの労働人口の約3分の1、約5300人を雇用しており、同氏は「第三工場の完成により、2万人の労働力をもたらすだろう」と付け加えている。
コンサルティング会社バウアーグループアジアの地元マネージングディレクターは、「カンボジアの産業多角化は熟練労働者不足により妨げられてきたが、労働者を独自で訓練するミネベアのアプローチは有効だ。政府は、民間企業のニーズに基づいた教育カリキュラムの開発を目指しており、民間企業は独自の社内研修を通じて、熟練労働者を開発することができる」と付け加えた。