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格付機関ムーディーズによると、カンボジアの格付けは昨年と同じB2レベルのままだったが、2015年から2点格下げされた。B2の格付けは「投機的で高い信用リスクがある」ことを意味する。クメールタイムズ紙が報じた。
8月25日付のムーディーズのプレスリリースによると、カンボジア中央銀行(NBC)は銀行融資の抑制措置を取っているにも関わらず、信用貸しの増加、投機的な不動産活動、景気循環の可能性が経済と金融システムに深刻な影響をもたらすだろうとし、 近年のカンボジアGDP成長率は、急速な信用貸しの伸びを伴っており、2015年の全銀行の信用貸しは、過去3年間に比べると23.4%と緩やかな増加だったが、それでも名目GDP成長率を上回っていることを指摘した。
また、銀行の信用貸しの約5分の1は、建設、不動産、住宅ローンによるもので、2016年の実質経済成長率は、中国経済の成長鈍化により、2015年の7%から6.8%%下落するといい、国の成長を牽引する縫製や観光業で逆風を受けるだろうと述べている。
一方、アクレダ銀行のイン・チャンニー頭取は、NBCによる金融機関の資本要件の引上げや規制は、ローンの成長を減速させ、信用伸び率を制御できる」と述べた。