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  • 経済
  • 2016年8月17日
  • カンボジアニュース

カンボジア商業省、東ティモールに精米・砂糖の輸入を提案[経済]

 カンボジア商業省のパン・ソサック大臣は先週金曜日、在カンボジア東ティモール大使に対し、カンボジアからの精米・砂糖の輸入可能性について確認するよう依頼した。クメールタイムズ紙が報じた。

 同省の広報担当はこれに関し、「東ティモールはカンボジアの近隣諸国から精米や砂糖を輸入しているので、カンボジアからの輸入を提案したということ。もし我々からの輸入が決まれば、市場を拡大できる」と話した。具体的な輸入量や価格などは決まっていない。

 カンボジアは精米輸出に関し、フィリピンとインドネシアの市場をつかみ損ねた経緯がある。現地価格のほうが安価だったためだ。

 カンボジアコメ協会副会長のフン・ラック氏は今回の政府の対応を賞賛したが、海外精米業界の競争が激しいため、国内コメ産業が政府や開発パートナーなどからの援助を多く必要とすると指摘した。

 また、フン氏は「香り米の需要があるとなれば、白米に比べてカンボジアの市場参入を期待できる」と話す一方で、コメ生産のコストが高いため、輸出の限界や他のコメ輸出国との競争が難しくなるのではと懸念を示した。

 カンボジア砂糖協会会長のサム・サロウン氏は、今回の提案についてパームシュガー市場の拡大になると歓迎している。

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