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米国の投資銀行モルガン・スタンレーが発行した最新レポートによると、カンボジアはVIP向けゲーム市場の収益成長において、世界をリードすると期待されている。
世界的なカジノのVIP売上高が8四半期連続で低下しているのに関わらず、カンボジアのカジノは2016年には39%増加することが予想され、マカオのマイナス成長が続く一方、カンボジアだけが 合計8100万ドル、第1四半期の成長率174%増だという。
香港に本社を置くCIMB証券のゲームのリサーチアナリストは、中国の継続的な反腐敗キャンペーンがカンボジアのカジノに恩恵を与えている」と述べ、「今のVIP市場のトレンドは、マカオ離れが進んでより多様化しており、地域の周辺市場がカンボジアに来ている。また、カンボジアはアセアン地域の中で最も安定した国の一つであると思われている。」と話した。
また同氏は、「ナガワールドは今年後半にナガシティウォーク、2017年にはナガ2をオープンする予定で、カンボジアのゲーム業界は、高水準の成長率を維持するだろう」と付け加えた。
イギリスにあるグローバル賭博コンサルタント(Global Betting and Gaming Consultants=GBGC)のダイレクターは、「カンボジアにおいて、マカオはもちろんだが、ジャンケット成長を推進していないシンガポールの恩恵も受けている」と話し、「アジア地域は高いVIP需要とそれに対応出来る電力を持っているため、フィリピンや韓国などの競合はいるものの、カンボジアはその成長を維持することが出来る」と付け加えた。
シアヌークビルのクイーンコホテル&カジノのゼネラルマネージャーは、この状況に関して、「VIP部門は不可欠であり、中国の各都市の大きな旅行代理店も、直接の訪問することに多くの関心を持っている。市場シフトはシアヌークビルにも感じている」と述べている。
一方、バベットにあるタイタンキングカジノのゼネラルマネージャーは、「我々のVIP顧客は増加しておらず、そうあれば、プノンペンのエリアのみだ」と話した。