(c)Phnom Penh Post
プノンペンポスト紙によると、20日、カンボジアはシンガポールとの二国間貿易において二重課税を撤廃する租税条約(Double Taxation Agreement=DTA)に調印したことを発表した。
調印は、カンボジアの経済財政省のオーン・ポーンモニロット大臣と、シンガポールのインドラニー・ラジャ財務・法務担当上級国務大臣との間でなされた。このDTAにより両国で物品やサービスに対する所得税を二重に支払う必要がなくなる。配当、利子、使用料に対する源泉徴収税は最大でも10%となる。そして、今後、租税案件に対しては両国で情報交換が可能になる。
ボワーグループアジア社のカンボジア支店のマネージングダイレクターのデイビッド・ヴァン氏によると「この調停により、カンボジアは国際社会にとってより魅力的なマーケットになる。シンガポールとの貿易量も増えていくだろう」と期待を見せた。
カンボジア開発評議会(Council for Development of Cambodia=CDC)のデータによれば、2015年、シンガポールからの投資額は前年の3550万ドルから2680万ドルへ減少している。今年度はシンガポールへの輸出額が5850万ドル、輸入額が5億340万ドルになると見込まれている。