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カンボジアの物流部門を改善するため、公共事業運輸省のスン・チャントール大臣は物流委員会の設置を発表した。
これはJICA主催の「カンボジアのロジスティクスの現状と課題」セミナーでスン大臣が明らかにしたもので、物流業界のコストダウンと農業製品の国外競争力の向上を目的としている。第一段階として物流委員会発足のための民間企業と開発パートナーとの会合を23日に開催する予定だと言う。
専門家は物流部門の問題解決を管轄する特定の省庁がないことを指摘し、運輸省主導で様々な省庁から成る委員会の設置を提言した。
JICAの日本人専門家は「カンボジアはASEANでもメコン経済圏でも中心に位置する地理的な長所を活かすべきだ」と語ったとクメールタイムズ紙が報じている。
しかし、タイ、ベトナムなどの近隣諸国と比べ輸送に費やす時間とコストが依然として非効率であり、JICAの調査によれば、脆弱なインフラと事務処理に時間がかかりすぎることが原因の一端であると指摘している。
最近でもインフラ修復などにより物流状況はいくらか改善の兆しを見せているが、抜本的な改革を実行するためにもスン大臣は「物流委員会の発足が山積する課題を解決する第一のステップだ」と意気込みを語っている。