4日、カンボジアン・ペトロケミカル社(Cambodian Petrochemical Co.,Ltd.=CPC)と中国国有企業の中国石油天然気集団(China National Petroleum Corporation=CNPC)の子会社であるCNPC北東精油化学集団との合弁企業設立の調印式がプノンペン都内のソフィテルホテルにて行われた。
両社によると、シアヌークビル州の390ヘクタールの土地に年間200万トンの生産能力のある製油所をに建設する予定。着工は今年11月で2018年に完成予定。総工費は6億2千万ドルにのぼると言う。
カンボジアデイリー紙によると、調印式でCPCのハン・キエンCEOは「国内消費量の85%相当を生産できる見込みだ」と語り、CNPC北東精油化学集団のリム・リミンCEOは「プロジェクトの第二段階として年間500万トンまで生産量を増加を視野に入れている」と述べた。
しかし、鉱工・エネルギー省のメン・サティアラ次官は懐疑的な姿勢を見せ、「確かに、国内石油市場での価格低下は見込めるが、雇用創出、利益確保の面では疑問が残る。利益が出るには最低でも5年はかかり、製油所での勤務経験のある労働者確保にも大きな課題がある。クメール・ルージュ時代以後はカンボジアに製油所がないため、カンボジア人は高度な業務に携われないだろう」と語った。
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