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中国の「一帯一路」構想において、カンボジアは東南アジア諸国連合(ASEAN)の主役であり、ASEAN内でイニシアチブを取ることについて主要な役割を果たしていると中国外務省の関係者が語った。
「一帯一路」はカンボジア国家の開発戦略とも調和し、両国は空港、水力電気、送電網の領域で互いに協力しており、シアヌーク港での開発プロジェクトは協力モデルになると、前出の関係者が話している。
「一帯一路」とは、中国の習近平国家主席が去年提言したアジアとヨーロッパを結ぶ二つの経済圏構想。“一帯”は中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる「シルクロード経済ベルト」をさし、“一路”は中国沿岸部から東南アジア、インド、アラビア半島の沿岸部、アフリカ東岸を結ぶ「21世紀海上シルクロード」をさす。
布建国中国大使は、最近中国とカンボジアが「一帯一路」構想においてイニシアチブを取ることに熱心であり、インフラ、電気、建築などでこの協力は益々強まるだろうと話し、地理的にカンボジアはASEANで重要であり、ASEAN経済共同体(ACE)と他にも協力的なメカニズムを築くプロセスで重大な役割を果たすと語った。また大使は中国とカンボジア間の協力レベルが中国–ASEAN間のテンプレートになり得ると話したとクメールタイムズ紙が報道した。
中国大使館によれば、中国はカンボジアにとって最大の貿易相手国であり、昨年の双方の貿易額は約44.3億ドルまで上昇し、来年は50億ドルを目標にしている。中国国家発展改革委員会の国際協力センター長、グオ・ジャンミン氏は、中国がどうやったらカンボジアにより尽力できるかをカンボジア政府に尋ねており、官僚との連絡を密にとっている状態だと話す。