カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 観光
  • 2016年3月26日
  • カンボジアニュース

プレアシアヌーク州国立公園に中国人向け大規模リゾートを開発[観光]

news_20160326q
(c)Phnom Penh Post

 中国系観光開発会社が、プレアシアヌーク州の国立公園に大規模な観光開発を行うパートナーとの覚書調印式を行った。

 中国系企業のユナイト国際投資グループの子会社、イージア観光開発は、ゴールデンシルバー湾の大部分を13社の中国企業によって開発・供給を行うという覚書を取り交わし、リーム国立公園内部の3300haではヴィラ、5つ星ホテル、エキシビションセンター、免税店や医療施設等が既に建設中であり、開発はリーム半島の海岸線とコトゥメイ島の西半分28㎞に及ぶという。

 パートナーの中には、プノンペン唯一のカジノ併設ホテルであるナガワールドのジャンケット管理を引き受けるジンメイ国際エンターテイメントグループも含まれる。

 ユナイト社とイージア社の会長、フー・シァン・ティン氏は、リゾートとシアヌークビル空港を結ぶ高速道路、そしてシアヌークビループノンペン間の主要高速道路の建設を今年後半から開始すると話す。3年~5年で開発を行い、ローカルはもちろん世界各国の観光客の誘致を行うというが、不動産はカンボジアと中国の投資家のために価格設定するという。

 イージア社による開発コストや納期に関する正式な発表はないが、報道よれば約5億USD、完了するまでに20年かかるという。

 イージア社がフン・セン首相のボディーガード組織に対する幾度の寄付後、2009年、政府は同社へ3300ヘクタールの土地使用権を認め、首相はリゾート計画を承認した。

 しかし、2010年5月、プロジェクトの将来に対する疑念から、閣僚理事会がリーム国立公園内部のイージア社の土地使用権を失効させ環境省に土地管理を戻すという勅令を出した。プノンペンポスト紙によると、3月20日、環境省広報官は同社が観光開発計画のために必要なライセンスを全て持っている事を認めた。

 3月18日の覚書調印式においてタオン・コン観光大臣は、この投資は中国による”一帯一路”戦略の一部であり、ゴールデンシルバー湾リゾートはカンボジア海岸に多くの中国人観光客を誘致すると話した。

関連記事
観光
2022年のカンボジアの国際観光収入は14.1億ドル[観光]
(06月23日)
観光
2023年に450万人の観光客がカンボジアを訪問と予想[観光]
(06月22日)
観光
カンボジアで注目されるホーチミン市の医療観光[観光]
(06月21日)
観光
カンボジア、初めての4か月間で観光客到着数が513%増加[観光]
(06月16日)
経済
プノンペン-シェムリアップ高速道路の実現可能性調査がまもなく開始[経済]
(03月30日)
観光
来年のための観光事業の営業ライセンスの更新料金を免除 カンボジア[観光]
(12月11日)
あわせて読みたい
特集
カンボジア観光投資についての可能性 ~観光統計、ニュースから考察するカンボジア観光産業への投資~(1/2)
特集
カンボジア観光投資についての可能性 ~観光統計、ニュースから考察するカンボジア観光産業への投資~(2/2)
業界
カンボジア人の国内旅行者数は毎年上昇 [飲食・観光]西村 清志郎
業界
大事なことは、業界問わず共に市場拡大を目指して都市を盛り上げること[観光・飲食] ノエル・フーラー (2/2)
観光の最新ニュースランキング
最新ニュース
ここ1ヶ月で注目度の高いニュース