【教育・学習支援】
海外からカンボジアに移住した際、母国の学校とカンボジアの教育制度の違いに驚くかもしれない。各家庭には経済面を考慮しつつ、子供に最も合った学校やカリキュラムを選択するための情報収集が必要になってくる。入学の最終決定を下す前に、下記のような情報収集をすることをお勧めしたい。
① 現地の両親から助言をもらう
製品やサービスのクオリティに関する最適な情報源は、既存の顧客である。教育においてもは例外ではなく、現地の両親は、転校を望んでいる家庭を快く援助してくれると思われる。
② インターネットによる学校やカリキュラムの情報収集
ほとんどの学校やそのカリキュラムはオンラインで検索できる。学校のウェブサイトやソーシャルメディアのページから、学校が子供に適しているかを垣間見ることができる。学校に訪問する前にインターネットから情報を得て、カリキュラムの近代性や、教職員の能力を見極めることが可能となっている。
③ 具体的なカリキュラムの調査
教育課程開発、学習内容と順序、コンピテンシー、認証評価といった教育用語を知り、その情報を集めることは大きなメリットをもたらせてくれる。
「今までは『インターナショナルスクール』と名がついただけの学校が多かったですが、これからカンボジアの発展とともにどんどん本格的なインターナショナルスクールが増えてきて、今後選択肢はもっと増えるでしょう」と、1歳から10歳までの教育を行い、日本含む世界30カ国の子どもが学ぶギビングツリースクール校長のヒーザー・ゴーレン氏は語る。
学校やカリキュラムの情報収集後は、候補リストを作成し、キャンパスを実際に訪問することを推奨する。ウェブサイトなどからの情報と実際の学校と比較するために十分な準備が必要である。また、学校訪問時は特に以下の点について留意すると良い。
•学校長と面会
機会があれば学校長と面会し、学校のカリキュラムや各クラスの人数などを直接尋ねてみるのもよい方法と言える。また、学校管理者は具体的にどのような資格を持っているかなども確認してみるのも良いだろう。
•施設の見学
キャンパスに主要な施設(図書館、グラウンド、食堂など)があるか、また施設の設備が整っているのかなど。
•教室の訪問
各教室の広さや清潔さは十分であるか、学生が快適に学習できる教育設備や座席が揃っているか。
•教師へのインタビュー
先生方にお時間をいただき、教育における自信や、資格、教育方針と期待される学習成果の説明を受けることも効果的である。
学校の選択は親にとって、子どものための大きな選択のひとつになる。情報を収集してから学校を訪問し、数多くある選択肢の中から慎重に検討することが重要となる。