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2018年12月17日
カンボジア進出ガイド

【教育・学習支援】

270 カンボジアの教育・学習支援①(2018年11月発刊 ISSUE09より)

カンボジアの教育制度と国営学校 Education system and government managed school in Cambodia

 カンボジアの教育制度は日本と同じ6・3・3・4制で,最初の9年は義務教育として無料で受けられる。ただし、家庭の事情などで通学が難しく、退学や留年の問題もいまだ残っている。また、多くの学校は午前と午後の2部交代制で、午前は7時から11時まで、午後は1時から5時までのそれぞれ4時間。

 しかし、1教科あたりの授業時間はほとんどの科目で国際基準を下回っており、特にSTEM(科学/技術/工学/数学)教育、外国語、美術が不足している。これは内戦後の教室や教師不足が主な原因であり、特に教員の地位や給料水準が低く、課題となっている。不足する授業を補うために塾に通う中学生も多く(中学校からがある為)、教師が空いた時間にアルバイトで補講をすることもある。

インターナショナルスクール International School

 カンボジア全域、特にプノンペンなどの人口の多い都市では、インターナショナルスクールの選択肢は数多くある。



 日本人も多く通い、高校卒業後は海外への進学(国際バカロレアプログラム)も可能なカナディアンインターナショナルスクールのジェイソン・カルアナ氏は、「この数年のプノンペンの成長のペースはすさまじく、それに合わせて海外からの駐在員の子女も増えており、国際色豊かです。それに伴い学校をつくるリソースも増えてきており、かつ求められています。そのため、学校の拡張工事をしており、2019年には高校校舎や新設のプールなどが建設されます。この2年くらいでもビルが建設され、都内の変化を非常に大きく感じますが、インターナショナルスクールもブームで多くつくられている向きもあり、おそらく保護者は混乱しているのではないでしょうか。街の発展にあわせて、「学校をつくること」事態にも機会が増えていると感じています」と語る。同校は現在、22カ国から生徒が来ており、まさにインターナショナルスクールだ。

 特定のカリキュラム、教育の質、価格は異なる一方で、ほとんどの学校で幅広い学問分野や課外活動を行っている。英語/日本語/フランス語/中国語/その他の言語を終日学ぶ専用カリキュラムから、午前中は英語、午後はクメール語での大学院教育といった複合言語カリキュラムまでさまざまである。



 ローカルスクールからインターナショナルスクール、そして人材教育会社まで運営するウエストラインエデュケーショングループ(WEG)のペッチ・ボレン氏は、「外国人が子供の学校を探す場合、昔に比べて本物のインターナショナルスクールが増えました。また、自国に帰国したときにスムーズに移行ができる相互カリキュラムの導入も増えてきました。これらの学校はその特徴として学費も高額でカリキュラムや教育環境もしっかりしています」と多様化する選択肢について語った。

大学進学の考慮 Consideration for going to university

 ほとんどの私立学校では、就学前から小学6年生までの授業が行われているが、中等教育のカリキュラムは少ない。一方メリットとして、一日プログラム(半日外国語、半日クメール語など)か半日プログラム(外国語、クメール語のみ)を選べる学校も多く、一日プログラムには給食が提供される学校もある。中等教育を行う私立学校の授業料はとても高額だが、カンボジアまたは海外の大学での高等教育を受けたいと望む学生にとっては、とても良い教育機関だと言える。カンボジアでは、いくつかの学校で中等教育課程の国際認定が行われている。例えば、学校認定団体である米国西部地域私立学校大学協会(WASC)、義務教育終了資格試験(IGCSE)/ケンブリッジ先進国際教育修了証(AICE)を扱うケンブリッジ国際教育評価機関(CAIE)、国際学校協議会(CIS)、国際バカロレア機構(IB)は、米国で一般的な認定機関である。これらの組織は、先進国の大学に出願や進学するにあたって、各学校の教育課程や試験の内容が優秀な基準を満たし、学生の成績と成績証明書に示されているかを判断する。


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