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2014年11月21日
カンボジア進出ガイド

【金融・保険】

004 カンボジアの金融・保険②(2014年9月発刊 ISSUE01より)

保険

概要

 2005年以降、カンボジアの保険業は著しく成長している。民間の保険会社では、シンガポールの企業であるフォルテ保険がシェア34%で業界一位、縫製業に強い特長がある。健康保険に特化したインフィニティ損害保険が17%で第二位、その下にタイやマレーシアの企業が続く。三井住友海上火災保険やあいおい損害保険が出資するアジアインシュランス、日本興亜損害保険が駐在事務所を構えるカンプロンパックインシュランスといった、日系大手損保と出資提携関係にある企業も存在する。

健康保険

 企業が従業員のために加入する保険としては、傷害保険や健康保険が挙げられる。
 現地での保険の加入について、健康保険で52%のシェアを持つインフィニティ損害保険のマイケル・グリーン氏は、「業態別に必要な保険は異なるので、しっかりと検討していただきたいです。健康保険について述べるなら、カンボジアの医療や健康に関するレベルはまだ発展途上なので、健康保険に加入されるのがいいでしょう。その際には、会社ごとに保険会社に見積りをとれば、いくつかのパッケージの中から選択肢を提案してくれると思います。通院保障から入院保障などさまざまなオプションがあります。カンボジアの医療はまだまだ未熟なため、海外搬送の可能な保険も必要でしょう。日本のスタッフが駐在している病院もあるので、そのような病院で使える保険もおすすめですね」とアドバイスした。


生命保険

 カンボジアの民間保険会社は、生命保険会社についてはローカル企業のカンボジアンライフ、イギリスのプルデンシャル、マニュライフの3社がある。若年層の多いカンボジアでは、今後生命保険市場の成長も見込まれている。
 カンボジアで初めての生命保険会社、マニュライフ生命保険のロバート・J・エリオット氏は、「カンボジアには生命保険の歴史がなく、触れるのが初めてという点が周辺諸国との大きな違いです。ですから我々は、生命保険がどのようにして長い期間で資産を守るか、また貯金を可能にするかといったことから伝えています。また、子供たちの教育についても考えていただかなければなりません。私たちの顧客である中間所得層の方々は、自分の将来や子供たちの未来に対して投資をしたいと考えています。マニュライフはベトナムでは15年前に生命保険を開始しましたが、その後大きく市場は成長しています。カンボジアでも同じようになると期待しています」と語った。


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