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  • 経済
  • 2016年5月11日
  • カンボジアニュース

在カンボジア米国大使、TPP不参加のカンボジアへの悪影響を懸念[経済]

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(c)Phnom Penh Post

 カンボジア米国商工会議所(The American Chamber of Commerce, Cambodia=AMCHAM)の年次総会において、ウィリアム・ハイト在カンボジア米国大使が、カンボジア政府は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加について前向きに検討すべきだと述べた。

 プノンペンポスト紙によると、ハイト大使は、12の貿易圏から成り世界経済の40%を占めるTPPが実現すると、米国の貿易相手国はベトナムがトップになり、カンボジアはその犠牲になると話す。特に縫製業においては、TPPによってアメリカやその他貿易国から60億ドルのカンボジアへの投資削減が予測され、TPP加盟国であるベトナムへの工場開設が盛んになるという。

 これについてハイト大使は、ベトナムのTPP参加についてカンボジアが取り残されるのは恥ずべきだと言及し、米国がカンボジアの地域ネットワークへの参加をサポートすることに関心があり、多くの米国企業の誘致に繋がるだろうと付け加えた。

 AMCHAMのブレットン・シャーロニ会長は、二国間貿易協定促進のため、既にカンボジア政府へ政策提言を行っており、その協定はTPP加入への足掛かりとなり得ると述べた。また同氏は、カンボジアが貿易枠組み協定への参加を求めることが重要だと強調し、ベトナムやマレーシアがTPP加盟可能であれば、カンボジアを拒否する理由はないと付け加えた。

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