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2日、カンボジア政府は安価で、より高速なインターネット環境を実現するために、民間企業と第三の海底ケーブル設置に関する契約を締結した。カンボジア郵便電気通信省は、カンボジア光ファイバーケーブルネットワーク社(Cambodia Fiber Optic Cable Network、以下CFOCN)とアジア、アフリカ及びヨーロッパ諸国を結ぶ高速データ通信網(Asia Africa Europe-1、略称:AAE-1)への接続を発表した。実際の工事は、シアヌークビル沖の海底で接続するという。完成は2017年末の見込み。投資額は 6900万ドルに及ぶ。また、完成後にはCFOCN社に25年間の独占権が付与される。
急速に成長しているカンボジアのインターネット環境では、インフラへの根強い増強需要がある。BOT方式(投資した企業に工事完了後に一定期間操業を認可する方式。途上国で採用されることが多い)に基づいて独占契約を結ぶことは、高性能なインフラを容易に設置することにも繋がり、国際的なネットワークの形成に役立つ。郵政電気通信省の関係者の話では、2020年に全人口の80パーセントが使用しても対応できるように政府として進めて行くようだ。
これまでもカンボジアは、世界を取り巻く海底ケーブル網への接続を発表してきた。第一は2014年6月、アジア主要都市を結ぶ大容量光海底ケーブル(Asia Submarine-cable Express、略称:ASE)への接続だ。ネットプロバイダであるチュアンウェイ社(Chuan Wei 、カンボジア)が、PLDT社(フィリピン)とスターハブ社(Star Hub、シンガポール)とテレコムマレーシア(TeleKom Malaysia、マレーシア)とNTTコミュニケーションズと提携した。完成は2016年末となる見込み。
第2は、2015年5月。ネットプロバイダのイージーコム社(Ezecom、カンボジア)の子会社であるテルコテック社(Telcotech、カンボジア)が、アジアとアメリカを結ぶ光海底ケーブル網(Asia –America Gateway、略称:AAG)への接続をシンフォニーコミュニケーション(Symphony Communication、タイ)とテレコムマレーシアとの間で締結している。
経済成長が進むカンボジアの中で、インターネット環境も劇的に変化の兆しを見せている。