カンボジア税関・歳入総局(GDCE)の最新統計によれば、2025年1〜7月のカンボジアの貿易総額は前年同期比16.5%増の363億ドルに達した。主要貿易相手国との取引は22〜32%の高成長を記録し、輸出増加、製品多様化、地域・国際的サプライチェーンへの統合深化が背景にある。
国別では、中国が首位で、二国間貿易額は前年の87億ドルから26.1%増の110億ドルとなり、両国の経済関係の強化とカンボジアの地域サプライチェーンへの組み込みが進展している。米国は71億ドルで25.8%増加し、カンボジア製品への需要拡大を示した。ベトナムは49億ドルで7.5%増と安定的な伸びを示した。
国境緊張が続くタイは24億ドルで0.6%減少したものの、第4位を維持した。日本は14億ドルで24.9%増加し、工業分野での投資機会拡大が見られる。カナダは7億9,100万ドルで22.4%増、オランダは4億4,500万ドルから5億6,500万ドルへ26.9%増加した。イタリアは2億1,900万ドルから2億9,100万ドルへ32.6%増と伸び率で首位を記録した。