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欧州連合(EU)は12日、人権侵害の改善が十分ではなかったとし、カンボジアに対するEBA協定(武器以外の全品目を無関税でEUに輸出できる協定)を部分的に停止すると発表した。発効日は8月12日。クメールタイムズが報じた。
EUの運営を行う欧州委員会(EC)は、EBA協定が停止されEUの標準関税が再導入される商品として、衣服や履物製品、旅行用品、砂糖を挙げた。
カンボジアにとってEUは最大の輸出先で、2018年の輸出額全体の45%を占め、うち95%がEUでの輸入時にEBAによる免税の恩恵を受けており、その額は58億ドルに達している。ECによると、今回のEBA協定の部分停止の対象規模は、EUへの年間輸出の約5分の1、約11億ドルに相当するという。
これを受けて、カンボジア外務国際協力省は、EUの決定は政治的に動機付けられたもので不当であると声明を発表した。