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国際的なマネーロンダリング(資金洗浄)監視組織、金融活動作業部会(FATF)が先月発表した報告書によると、カンボジアは引き続き「グレー・リスト(非常に脆弱な国)」入りとなっている。クメールタイムズ紙が報じた。
カンボジアが今年2月にグレー・リストに追加された後、政府はマネーロンダリング防止(AML)とテロ資金供与対策(CFT)に関する技術的欠陥に対処するための政治的コミットメントを行い、改善に向けて措置を講じていた。しかし、カジノや不動産業に対する監視体制の強化など含んだ行動計画の実施を継続する必要性から、引き続きグレー・リストに追加されたままとなった。
FATFには、カンボジアを含む41の加盟国があり、今回の報告書でグレー・リスト入りした国は、カンボジアのほかに、バハマやボツワナ、ガーナ、アイスランド、モンゴル、パキスタン、パナマ、シリア、トリニダードトバゴ、イエメン、ジンバブエが含まれている。一方で、グレー・リストから除外された国は、エチオピアやスリランカ、チュニジアだった。
マネーロンダリング防止ワークショップの専門家は、「カンボジアのカジノや不動産セクターの急速な成長はマネーロンダリングに起因する。流入する違法な資金のほとんどは、中国から来たと考えられる」と述べた。