(c)Phnom Penh Post
カンボジア国内の建築部門が急成長を遂げるなか、建築業界を取り巻く環境の変化について業界関係者は語っている。プノンペンポスト紙が報じた。
豊富な実務経験を持ち、カンボジア国内のデザイン建築会社、Aスマイルアート建設のダイレクターであるトーン・リンホン氏は、10年前と環境が異なると指摘している。
同氏は、「以前は気に入る建築様式があれば、施主は用地の場所や地形が相違しても、それと全く同じものを建てるよう請負業者に依頼していた。しかし、現在は施主はデザインの考案を支援するために建築士を呼んでいる」と語る。このような場合に建築士は、建築費用の削減など、より良い提案を行うという。
さらに、同氏は、現在建築業界が直面している問題として専門的能力とサービスの提供価値について指摘しており、「昨今の若者に魅力的な設計を行う力がない。専門的能力を補うために懸命に働かせることが必要だ。また、顧客は専門家からサービスを受けると多額の費用がかかると考えてしまうが、実際はそのサービスにより、十分な照明や換気、効率的な使用のための設計を行うなど、十分な恩恵を享受できる」と語った。