(c)Phnom Penh Post
カンボジアのガソリン小売価格は22日に再び上昇し、トゥクトゥクの運転手や移動式屋台のような低賃金の仕事で働く多くの人々に動揺が走った。プノンペンポスト紙が報じた。
商業省の発表によると、6月1日から10日間、ガソリン価格は1リットル当たり4300リエルとなり、200リエル増加した。同省はシンガポール原油の取引価格を基準に、10日ごとに小売価格の上限を再計算する。
プノンペンで働くトゥクトゥクの運転手の一人は、「ガソリン価格の上昇に伴い運賃を上げることはないが、私の収入に影響を与えるだろう」と語った。
カンボジアの石油価格は隣国のタイなどと比べ高くなる傾向にある。それは、カンボジアがタイと違い産油国ではなく、輸入を通じてすべての石油需要を満たすからだ。
エマージング・マーケット・コンサルティング(EMC)のシニアコンサルタントは、「石油価格の上昇は消費を下げることにつながり、経済成長に大きな影響を与えるため、カンボジアにとって大きな懸念材料である」と述べた。