(c)Phnom Penh Post
プノンペンのカジノホテル、ナガワールドを運営するナガコープは、クレディ・スイス(香港)とモルガン・スタンレーに対して、3億ドルの債券発行に関する契約を締結した。プノンペンポスト紙が報じた。
債権の満期は2021年5月21日で、年利9.375%。発行手数料や諸費用を控除すると約2億9000万ドルの収益が見込まれる。ゲーム事業のさらなる成長のため客室の改装などに充てられる予定だが、市場環境の変化に応じて計画の調整や、収益の再配分を行う可能性があるという。
ナガコープは香港証券取引所に上場しており、年次報告によると2017年のゲーム総収益は9億2600万ドルで、純利益は2520万ドル。昨年の所得税納付額は812万ドルだった。
債権はムーディーズがB1、S&PがBと格付けされる予定で、カンボジアのユアンタ証券のマネージングダイレクターは、「同社は、カンボジアのソブリン格付けを1ノッチ上回る。例えば米ドルなどの外貨で債権が発行されれば、企業はより高い信用格付けを得られるだろう」と語った。
カンボジア証券取引委員会は昨年8月、社債発行に関する規制を制定したが、国内では社債を発行している企業はない