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米政府系放送局のラジオ・フリー・アジア(自由アジア放送:RFA)は12日、カンボジアにおける最近のメディアの取り締まりの強化を理由に国内事業を中止するとし、プノンペン支局の閉鎖を発表した。プノンペンポスト紙が報じた。
RFAの代表、リビー・リュウ(Libby Liu)氏は、「フン・セン首相が、来年の重要な総選挙に先立ち、自由なメディアが存在することを容認していないことがますます明らかになってきた」と非難した。
同氏によると、当局は税金と行政違反のといった不当な口実を使って独立したラジオ局を閉鎖に追い込んだという。この状況に関し、630万ドル(約7億円)とされる税金を支払わなかったために閉鎖へと追い込まれたカンボジアデイリー紙の状況と重ね、「当局は、すべての要請を遵守するためのあらゆる手段やライセンスを承認されたメディアとして登録するための誠実な取り組みにもかかわらず、RFAに対してカンボジア・デイリー紙と同じ方法を用いてきた」と政府を糾弾した。
情報省の広報官は、同省はRFAの閉鎖と一切関係はないと主張している。