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今年上半期における古い地雷と不発弾による死者・負傷者は昨年同時期と比較し、約6割減少した。カンボジアデイリー紙が報じた。
カンボジア地雷対策・被害者支援庁(Cambodian Mine Action and Victim Assistance Authority=CMAA)の報告によると、1960年代後半から1990年代までの数十年間の戦争が残した地雷と不発弾によって、今年上半期で6人が死亡、26人が負傷した。昨年同時期には合計51人の死亡・負傷者が発生している。更に、CMAAは今年の3月全体で一人も被害者が発生しなかったと述べ、これは1979年の記録開始後、初となる。
カンボジア地雷対策センター(CMAC)の長官であるヘン・ラタナ氏は、「毎月の数字は大きく変動する可能性があるとしつつも、ゼロという数字は良い兆候だ」と述べた。しかし、地雷原の約半分はまだ除去されておらず、最近の報告では、2025年までに地雷をなくすという新たな目標を達成する可能性は低いと指摘されている。
CMAAは現在、新たな地雷除去作戦に取り組んでおり、政府も新たな作戦を今年末までに承認することを望んでいるという。カンボジアではクメール・ルージュ崩壊後、地雷や武器により、これまで6万4600人が死亡・負傷している。
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