政府が地元投資家拡大のため、タイファンド(TTF)に倣ったファンドの設立をする可能性がある。クメールタイムズ紙が報じた。
1987年に設立されたTTFは、主にタイで設立された企業への投資による長期的な資本上昇を目的とする非分散型のクローズドエンド型投資信託を行う企業だ。
ユアンタ証券のマネージングダイレクターは、「TTFは、一般市民からある程度の資金を得て、長期的に地元株式市場に投資し、地場市場の発展と長期的な財政的利益に貢献している。しかし、カンボジアの個人所得水準は依然として低く、このような長期投資は一般的にリスクが高いと考えられ、カンボジア導入は早すぎるかもしれない」と述べた。
また同氏は、「カンボジアの資本市場は市場開発の初期段階であり、一般市民向けに小さな規模で開始すれば、早期参加者には利益をもたらすだろう」と付け加えた。ただ、現時点で政府と意見を交換するつもりはないという。
カンボジア証券取引所(CSX)のマーケット・オペレーション担当のダイレクターは、「トレーディング活動を補完するファンドが出れば、株式市場に有利な動きとなる。しかし、資金はより注意深く管理しなければならない」と述べ、 アクレダ証券のスヴァイ・ヘンCEOは、「市場での取引活動を促進する」とこの提案を歓迎した。