商業省の広報官は、カンボジアの農作物をカンボジア国境に比較的近いタイのレムチャバン港を経由して、タイの業者を介さずに直接輸出するための同意がなされたと発表した。クメールタイムズ紙が報じた。
カンボジアの大半の農産物はバッタンバン州、パイリン州、バンテイメンチェイ州のようなタイとの国境付近の開拓された地域で生産されているが、シアヌークビル港を通しての輸出では、輸送コストや所要時間、輸送手段などの問題があった。
昨年6月、商業省のパン・ソラサック大臣は、タイ商務大臣に対しタイの港を通してカンボジアから第三国に農産物の直接輸出を促進する同意を求めていた。
パン大臣は、「現在カンボジア西北部の農産物の第三国への輸出は、タイの企業と港に依存して行われている。しかし、私たちはカンボジアの企業によって農産物を第三国に輸出したいと考えている」と話しており、国家最高経済評議会のメイ・カリヤン上級顧問は、「タイの港を単純な経由地として利用できれば、私たちはより安価に農産物を輸出できる」と今回の同意を歓迎している。