カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 経済
  • 2017年1月4日
  • カンボジアニュース

ASEAN経済共同体発足1年 カンボジア国内での影響は[経済]

news_201701042
(c)Khmer Times

 ASEAN経済共同体(AEC)発足後、6億人以上のマーケットが開かれたがその影響は現在のところほとんど見られない。クメールタイムズ紙が報じた。

 AEC発足後、関税分類目のうちASEAN-6間で99.20%、カンボジア・ラオス・ミャンマー・ヴェトナム(CLMV)間で90.85%の商品に対する輸入税が撤廃され、またASEAN間加盟10ヵ国で95.99%の関税廃止、CLMV各国でも2018年までに順次輸入税を撤廃していくという誓約がなされていた。

 記事では、当初AEC発足による影響を懸念していたカンボジア国内のワインメーカーや精米事業者への1年経っての影響を取材しているが、現在のところ、ともに1年経過した今でもこれまでと大きな変化を見いだせず、共同体成立時にメディアや政府が報じていた「ASEAN加盟国内での無税・無枠」がビジネス上でもたらす影響やメリットを依然として理解できていないという。

 また、ビジネス上での影響や利点に加え、国内事業者に対する輸出入・海外展開方法などを教育するセミナーやサポートが必要とする声も上がっている。

 商業省パン・ソラソック大臣は、「海外から高品質な輸入品が入ってくることで、国内の生産者に生産能力や商品品質の向上意欲に刺激を与え、国内の生産者が競争力を高めるのに良い影響になるだろう」と話している。

関連記事
経済
カンボジア商業省、2024年の企業登録数は9530社に減少し、近隣諸国と対照的な減少傾向[経済]
(20日)
経済
カンボジア、中国の投資で製造業拡大—1273の工場と90億ドルの投資[経済]
(11月06日)
経済
プノンペン自治港、コンテナ取扱量が20%増加、輸送業の成長に寄与[経済]
(10月31日)
経済
カンボジアのアパレル輸出競争力、米国市場でのシェア拡大の鍵はコストと信頼性[経済]
(10月25日)
経済
カンボジア、輸出多様化の鍵は製造業の強化と高付加価値製品への移行[経済]
(10月17日)
経済
2024年第3四半期までのカンボジア・中国貿易、111億ドルを突破[経済]
(10月14日)
あわせて読みたい
特集
ウン・コンターパヴィー女性大臣が語る、女性の社会経済的エンパワーメント
特集
パン・ソラサック商業大臣が語る、商業部門の未来と日本への期待
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(4/4)
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(3/4)
特集
陸路国境ポイペト、 混沌からの脱却なるか~カジノと国境交易で栄えたカンボジアの”陸のカオス”が、 日系企業が主導する「タイ+1」の新たな製造拠点に?変貌の過渡期にある国境の街の今~(2/4)
経済の最新ニュースランキング
最新ニュース