(c)Khmer Times
昨年9月、カンボジア証券取引所(CSX)が作った中小企業向けの新たなプラットフォームが、中小企業からの関心を受けているという。
新たなプラットフォームでは、通常の株式市場で求められる最低資本金1000万ドルに比べ、最低資本金は50万ドルでよく、CSXの市場運用部門ディレクターは、「資金調達のため、不動産、教育など様々な業界の中小企業から関心を受けており、2017年末までに上場予定の候補が1社ある」と話す。
また、「中小企業は常に投資や運転資金など資金調達の課題に直面している。企業は様々な金融機関による資金調達源を持っているが、ほとんどが短期的な資金調達で、長期的なビジネスプランを開発する障壁となり得る」と付け加えた。
2014年の国勢調査経済観測によると、2014年3月時点で国内企業約51万社のうち97%が10人未満の中小零細企業、うち3分の1が設立3年未満だった。
オーン・ポーンモニロット経済財政大臣は、「政府は、証券取引所へのリスト入りに向けて中小企業を奨励しており、2018年以前に上場する場合、売上における5年間の50%減税や毎月の所得税免除など税制上の優遇措置を提供してきた。CSXへの上場は、長期的に資本を持つだけでなく、クライアントやサプライヤー、銀行家などのステークホルダーとの信頼構築に繋がり、企業のブランディング強化を可能にする」と述べる。
カンボジア中小企業協会連合会(FASMEC)のタン・ポア会長は、「FASMECは、より多くの中小企業の上場を後押しする」と述べたが、「通常の株式公開には3年間の監査済財務諸表が必要とされるが、中小企業向け市場では1年分で良い。しかし、多くの企業は依然としてその要件を満たすのは困難だ。透明性と税務コンプライアンスは企業にとって問題であり、それらが上場基準まで到達するには、時間がかかる」と話した。