(c)Phnom Penh Post
肥料製造企業であるナンゴク・アグリカルチャー・デベロップメント(Nangoku Agriculture Development)が21日、地元農家に国内産肥料を提供する事業を開始した。プノンペンポスト紙が報じた。
同社は、カンボジアのバイヨンヘリテージ・ホールディンググループが株式の60%を所有し、パートナー企業は日系の南国興産株式会社。
バイヨンヘリテージのCEOによれば、カンダール州国道4号線沿いに肥料プラントを建設しており、年間3万トン以上の有機肥料が生産される見込みだ。
同グループは2007年から南国興産より肥料を輸入していたが、肥料市場の堅実な需要成長を見て投資を決定したという。相場価格は、肥料50キロあたり平均25ドルと比較的高い。
同氏は、「これまでの種類に加え、新たな種類の肥料も手頃な価格で提供していきたい」と語った。
カンボジア農林水産省によれば、今年上半期だけで肥料57万トンも輸入しており、これは2015年総輸入量に相当する。なお、ベトナムからの輸入が60%、タイからが30%を占める。
肥料需要は高く、台湾系肥料企業も年間9万トンの生産を見込む事業計画をプレアシアヌーク州で行うと発表しているほか、カンダール州ではベトナム系企業が年35万トンの肥料を生産している。