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オーストラリアに本社を置く親会社ANZ銀行が、シンガポールのDBSグループにアジアの事業を一部売却したという発表を受け、カンボジアのANZロイヤル銀行は10月31日、カンボジアは含まれないと説明した。
ロイター通信によると、ANZ銀行はシンガポール、香港、中国、台湾、インドネシアの富裕層向事業及び小売事業を、約1億1000万シンガポールドル(8000万米ドル)でDBSグループに売却を発表したことを10月31日遅くに発表。ANZ銀行のシェイン・エリオットCEOは、「カンボジアはDBSグループに含まれた」と発表した。
しかし、ANZロイヤル銀行のレオニー・レスブリッジCEOは、「ANZ銀行は、アジアにおける機関銀行の構築に集中するため、一部の事業をDBSグループに売却したことは事実だが、カンボジアの事業売却の予定はなく、通常の業務を行う」とクメール・タイムズ紙に語っている。ANZロイヤル銀行は、ANZ銀行とカンボジア大手財閥ロイヤルグループの合弁銀行。
カンボジア中央銀行の年次報告書によると、昨年12月末付のANZロイヤルの貸付残高は、前年比約2%増の4億6200万ドル、預金総額は4%減の約8億4500ドルだった。